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リウマチの原因

関節リウマチの原因

はっきりとした原因はまだ解明されていない

日本に100万人いるともいわれる関節リウマチですが、なぜこの病気が起こるのかについては、はっきりとした原因は解明されていません。ただ病気の基礎に「ウィルス感染」と「免疫の異常」が関わっているといわれています。リウマチの一種の「全身性エリテマトーデス」や「強皮症」などが、同じく免疫の異常による病気です。

リウマチと免疫の異常

その免疫とは、体外から侵入してきた細菌やウイルスなどの異物(抗原など)を攻撃し排除するための仕組みで、私たちの体を守るためのとても大切な機能です。しかしこの免疫のシステムに異常が生じると、様々な病気を引き起こします。

例えば、スギやヒノキの花粉に過剰に反応してしまう「花粉症」や、卵の成分などに反応してしまう食物アレルギーなどの「アレルギー性疾患」は免疫の異常によるものです。
これらのアレルギー性疾患は体外から侵入した異物に反応して起こる病気ですが、なかには自分の体の成分を異物と誤認して自分自身の組織を攻撃してしまう自己免疫疾患」という病気もあります。関節リウマチもこの自己免疫疾患のひとつで、ウィルス感染などをきっかけに免疫の異常が起こることがわかっています。

リウマチ患者の約70%が「リウマチ因子」と呼ばれる自己抗体を持っているのですが、健康な人でもリウマチ因子を持っている場合や、リウマチ因子を持っていない関節リウマチ患者もおり、これだけがリウマチの原因だと断定はできません。関節リウマチの原因はさらにたくさんの因子がからみあっていると考えられます。

関節リウマチの原因は遺伝子にも

遺伝子の異常は様々な病気を引き起こします。関節リウマチの患者の遺伝子には健康な人と異なる部分があることもわかっています。関節リウマチの人には「DR4」というたんぱく質から作られた「HLA(免疫に関係の深い遺伝子)」を持つ人が多く、これが原因で免疫システムに異常が起こるとされています。ただこの遺伝子が単独で病気を引き起こしているわけではなく、他の遺伝子異常やウィルスなどの影響が、関節リウマチを引き起こしている原因とされています。

環境的要因も発症の原因?

家族や親族に関節リウマチを発症した人がいる場合、関節リウマチになる確率が高くなるといわれていますが、仮に親や双子のひとりが関節リウマチになっても、そのこどもや兄弟は発症しないケースも多いためいわゆる「遺伝病」とはいえないようです。よって関節リウマチの発症には、環境的要因が大きく影響していると考えられており、かぜやストレス、手術や出産などを引き金に発病したり、症状が悪化することがあります。

様々な原因で関節リウマチは発症する

関節リウマチの原因は「免疫の異常」「遺伝子によるもの」「環境によるもの」などが複合的に関わっているといえます。
どんな原因にしろ、関節のこわばりや腫れなどが継続的に起きた場合は、早期に専門医の診察を受けるべきです。

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