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熟年離婚は夫婦ともにお金のデメリットが大きい

熟年離婚のデメリット

定年後にこんな夫婦像を想像しているのは夫だけ!?

「現役時代は仕事ばかりだったし、定年後は妻とふたりの時間を大切にゆっくり過ごしたい」なんて思っている夫にかぎって、定年を待っていたかのように「離婚したいんだけど」と妻から宣告されてしまう・・・。

普段からパートナーを思いやって暮らさないと、熟年離婚という最悪の結果となり、いろいろと思い描いていたセカンドライフの計画もすべて台無しになってしまいます。

熟年離婚は増えている

現実に、熟年離婚はここ数年増加傾向にあります。グラジェネ世代(50代~)と呼ばれるいわゆる団塊の世代の人口が多く、その世代が定年退職を迎えています。単純に世代の人口の多さが影響しているのが理由のひとつ。

熟年離婚のデータ

厚生労働省「人口動態統計」(平成24年)より

また、2007年4月にスタートした「年金分割制度」(夫の厚生年金部分を分割し妻も受け取れる)も、熟年離婚が増えている大きな要因かもしれません。これまで、離婚した妻が専業主婦だと老後にもらえる年金額が少なく、年金だけで暮らすのは不可能でしたから。

熟年離婚の年金分割について詳しくははこちら

妻は夫の存在が寿命を縮め、夫は妻がいなくなると寿命が短くなる

20年、30年と連れ添った熟年夫婦の離婚は、妻から言い出すケースが多いようです。こどもが独立し夫婦二人きりの生活で、不満が溜まったところで夫が定年退職。ただせさえ嫌なのに、昼間もずっと夫と顔を合わせること自体が、妻に離婚を決意させる決め手のようです。

あるデータによると、「夫の存在」は女性の寿命を縮める大きな要因で、夫は離婚や妻の他界で寿命が短くなるという結果が出てるそうです。特に男性は家事の負担でストレスが増え、妻に頼りきりだった体調管理もできなくなるからだとか。(妻の場合は夫の存在自体が精神的な苦痛・・・)

夫は家族のために必死で働いてきたつもりでも、妻は家庭を顧みない夫に嫌気が指し密かに熟年離婚の計画を着々と立てる。よくある話ですが、心当たりはありませんか?

熟年離婚にかかるお金あれこれ

離婚の90%は協議離婚です。両社で話し合い離婚届を出せば成立しますので費用はかかりません。

熟年離婚の場合子どもは独立しているので養育費の支払いなどはなく、もめるとすると財産の分配について。離婚裁判まで問題が大きくなると20万円~50万円程度の弁護士費用がかかってしまうことも。

離婚後のそれぞれの生活ににかかるお金の方が心配

熟年離婚の場合、別れた後の生活資金が一番問題です。年金分割制度のおかげで、専業主婦の妻も離婚後に夫の年金を分割して受け取ることができるようになったといっても、それだけで老後も安心して暮らせるわけではありません。

年金分割は、夫の年金全額が分割されるのではなく結婚している間に納めた厚生年金の部分だけ。妻が結婚前に納めた厚生年金が少なければ、分割後の年金支給額も当然少ないものになります。

また、離婚後の住まいはどうするのか、不足する生活費をどうするかといったお金の問題をクリアする必要があります。そしてどちらも再婚しない限りは二重生活の状態となるため、食費や光熱費などあらゆる生活費を一人分の年金で賄うため、大きな負担となります。

離婚して夫が先に亡くなった場合の妻の損

前述の通り、年金が分割されるといっても離婚後のお金の面はかなり厳しくなります。また妻にとっては、年金以外のお金の損がこれだけあります。

  • 夫が生命保険の受取人を変更すると保険金は受け取れない
  • 離婚した為、死亡退職金は受け取ることができない
  • 被保険者死亡の場合の遺族年金を受け取ることができない
  • 大なり小なり遺産があっても相続できない(離婚時の財産分与は可)

このように老後のお金のことだけを考えると、離婚離婚は夫、妻どちらにとってもデメリットは非常に大きいです。別れの決断を下すのは、老後資金の算段が付いててからでも遅くはありません。また女性の方は、夫が先に亡くなり妻の方が長生きするということを忘れずに・・・。

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