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何歳から定年を迎えるか

昨今、企業による早期退職の促進やリストラ、逆に定年後の再雇用などにより、昔のように全員が60歳で定年退職し優雅な老後生活をスタートさせる時代ではなくなりました。

定年退職し「セカンドライフをスタートする年齢」により、必要な老後の生活費総額が大きく変わります。みなさんは、何歳で定年を迎えリタイアしようとお考えですか?

何歳からセカンドライフをスタートするか

老後の生活費の総額は、何歳でリタイアするかによって大きく変わります。今50歳の人が90歳まで生きるとして、60歳でリタイアすると準備期間が10年で定年後の生活が30年間。65歳まで働けば準備期間は5年増え15年となり、定年後の生活は25年間となります。

当然準備期間が短ければ、十分な貯蓄をする前に定年を迎え年金生活がはじまります。セカンドライフをスタートする年齢が早ければ早いほど、より多くの生活資金を短期間に用意することになり、老後の生活期間が長くなります。

5年早いと老後の生活費は1,400万円多くかかる

「生命保険文化センター」のセカンドライフの生活費総額をシュミレーションしたデータによると、定年前の年収が500~700万の世帯が65歳からセカンドライフをスタートすると、老後の最低日常生活費の総額は5,900万円。5年早い60歳からのスタートだと総額は7,300万円となり1,400万円多く用意しなければならないという試算結果が出ています。

旅行やレジャー、趣味や教養など、老後のゆとりのため上乗せした老後生活費の総額の場合で試算すると、60歳からのスタートの方が65歳のスタートに比べて2,200万円多くなっています。

単位:万円(100万円未満切り捨て)
スタート年齢 最低日常生活費の総額 ゆとりある老後生活費総額
58歳 7,800 12,600
59歳 7,600 12,100
60歳 7,300 11,700
61歳 7,000 11,300
62歳 6,800 10,800
63歳 6,500 10,400
64歳 6,200 10,000
65歳 5,900 9,500
【シュミレーションの条件】
・夫婦二人の世帯で、夫が80歳で死亡。その後妻一人の老後生活が10年として試算
・生活費は「平成22年度生活保障に関する調査」の世帯年収別老後生活費から試算(税込年収500~700万)
【老後の生活費の計算方法】
世帯年収別老後生活費 ×(85歳-セカンドライフのスタート年齢)+ 世帯年収別老後生活費年額 ×70%×10年

セカンドライフをスタートする年齢が、どれだけ定年後の生活費の総額を左右するかがよくわかるシュミレーション結果になっています。特に「最低日常生活費の総額」は、ベースとなる月額の生活費を現役時代の70%で算出しており、現実的で平均的な金額となっています。

「ゆとりある老後生活費総額」に関しては、調査結果の平均値で、どんなセカンドライフかによって変わため、参考程度に留めておきましょう。

妻一人の老後の生活費を10年で計算しておく

老後の生活費の総額をシュミレーションする上で重要なポイントは、夫の死後妻の約10年の老後の生活費を計算しておくこと。妻一人の老後生活を10年としてあるのは、前提条件を妻が夫より5歳年下で、平均余命が夫より5年長いためです。

あくまで平均余命の男女差によるものなので、必ずしも夫に比べて妻が5年長生きするとは限りませんが、奥さんの一人の老後の生活費まで試算しておくと安心です。奥さんが5歳以上年下のご夫婦の場合は、その分も計算しておくべきでしょう。

生活費の計算は自分の状況に合わせて

実際に想像していた金額と比べていかがでしたか?「老後の生活費も結構お金がかかるなあ・・・」と思った方が多いのではないでしょうか。ただし、シュミレーションは平均的な生活費の目安で、あくまでも参考金額となります。ご自身の状況に合わせて、一度算出してみることをおすすめします。

また今のうちに、どんな老後生活を送りたいのかを夫婦間で相談しておくことで、より具体的な老後生活の準備や対策をスムーズにすすめることができるでしょう。

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